Mental-Hack 投資BLOG

素人が一流のメンタルを獲得するためには?

アルゴリズムvsヒューリスティックス【投資×認知科学】

突然ですが、人間の目とカメラ、この二つにどのような違いがあるか分かりますか?

両方とも目の前の物体を知覚するための物ですが、その仕組みは全くと言って良いほど異なります。我々人間は普段から目を通してのみ物体を知覚しているため、我々の見え方が正しい見え方だと考えがちですが、実はそうでもないのです。結論から言うと、人間は目の前の物体をそのまま「見ている」のではなく、目から入った情報を元に脳がそれっぽい画像を「作っている」のです。カメラと人間の目との決定的違いがこれです。カメラはあくまで目の前にある物体のありのままを「見ている」のに対し、人間は目から入ってくる情報を使って「推測」しながらイメージを「作っている」のです。だから錯覚などが生まれます。

 

下の画像を見てみてください。

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これはカニッツァの三角形といって、実際には白い三角形は存在しないにも関わらず、中央に白い三角が見えてしまう錯覚の一種です。脳が目から入ってくる情報を利用し、全体的に辻褄が合うように画像を生成した結果、何もないはずのところに輪郭があるように見えるのです。また面白いのが、この輪郭(主体的輪郭)が脳の知覚のかなり初期段階で形成されていると言うことです(第二視覚野(v2)で脳はそこに輪郭があるということを認識する)。

では脳はなぜこんなことをするのか?答えは効率が良いからです。厳密に正しいことより、素早くそれなりに正しい情報を得ることの方が都合が良いのです(目の前の情報全てを理解しようとしたら多分脳が爆発する)。これは考えてみれば当たり前で、動物としての人間は身の回りの少ない情報を使って狩をしたり生存に必要なことを推測して生きてきたので、時間をかけて厳密な答えを出してる時間もないし、その必要も無かったのです。生き残るためには省エネである必要があるんですね。

人間のように少ないデータからそれなりの答えを導くことをヒューリスティックとよびます。反対に、機械のように大量のデータから厳密な解を導くことをアルゴリズムとよびます。人間関係や意志決定の場面でも、人間は基本的にヒューリスティックスを用いて答えを導いています。 

 

で、投資とどんな関係があんのさ?

今までの人類はこのヒューリスティックスを用いる方が都合がよく、用いることでより生存率が高かったからその能力を向上する様に進化してきました。しかし、今の時代はヒューリスティックスだけで生きていくのは困難です。狩をしていた頃とは異なり、人間社会や経済は高度に進化し、その世界で生きていくためにはより厳密性が重要視されるようになってきました。また、そのような厳密な解を早く、正確に導くパワフルな機械は今では誰でも入手することができる時代になっています。

 

今後さらに進化していくであろう人間社会で、ヒューリスティックスだけで対抗するのは無謀だということです。コンピュータやAIを用いて厳密な解を導ける、アルゴリズムを使って思考意思決定ができる人間がこれからの時代の生存競争で生き残れると思います。パソコン苦手とか数学嫌いなんて言っている人は間違いなくこれからの時代、「自然淘汰の法則」によって滅亡を余儀なくされるでしょう。機械を使って脳をアップグレードして生き延びるか、言い訳だけして滅亡するのか、選ぶのはあなたです。

 

では🙏