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素人が一流のメンタルを獲得するためには?

表現の仕方でこんなに違う!?フレーミングの怖さ【投資×認知科学】

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表現の仕方が変わるだけで受け取り方は簡単に変わってしまいます。例えば「好き」と言うのと「嫌いじゃない」と言うのでは意味は一緒でも受け取られ方が変わりますよね?今回はこの表現の違いによって問題の受け取り方がどれくらい変わるか、有名な実験を交えて紹介します。

 

フレーミング効果

以下の問題を見てください。(Tversky&Kahneman,1981)

600人が死ぬと予想される珍しいアジアの病気に対して備える、と考えてほしい。その病気と戦う2つの対策が準備されている。各対策の実施結果の科学的に正確な推定は次のようだと仮定する。

対策A:200人が救われる。

対策B:3分の1の確率で600人が救われるが、3分の2の確率で誰も救われない。

さて、どちらの対策を採用するか?

 

結果、72%の回答者がAを選びました。

そりゃそうですよね。

 

では次ならどうでしょう?

対策C:400人が死亡する。

対策D:3分の1の確率で誰も死亡しないが、3分の2の確率で600人が死亡する。

 

この対策だと78%の回答者がDを選びました。

 

もうお気づきの人もいるかもしれませんが、対策AとC、BとDは同じ質問をしています。単にその聞き方(フレーミング)が異なるだけです。

同じことを聞いているので、Aと回答する人とCと回答する人の数は同じでないといけないのにもかかわらず、実際はCではなくDの方が多くの回答者に選好されました。

 

文章の表現方法によって、人間の問題の受け取り方は大きく影響されるということが言えます。問題の受け取り方が変われば、自分の意思決定も変わります。

 

なぜこのようなことが起こるのか

人間は意思決定の状況において、利得場面ではリスク回避的、損失場面ではリスク選好的になることが知られています。これは投資をしている人なら一度は聞いたことがあるであろう、プロスペクト理論によって説明ができます。

つまり、「救われる」というポジティブな表現の時はリスク回避的(つまりリスクを避けて確実に助かる方を選好する)のに対し、「死亡する」というネガティブな表現の時はリスク選好的(つまりリスクをとってギャンブルをする方を選好する)になります。

 

まとめ

文章の表現方法で受け取り方に影響をあたえます。これは日常生活でも影響を与える現象だと思います。最新の医療法を検討する時も、〇〇人助かったというのと〇〇人死亡したというのではかなり受け取り方に違いがあります。

政治でもこの政策により〇〇人に恩恵がある、といった方が実は多くの人にとっては恩恵がないのに好意的に受け取られ、選好されたりするかもしれません。(人間の印象はいとも簡単に操作できちゃうんですねー)

この他にも様々なところで使われていると思うので、注意して探してみるのも面白いかもしれませんね。

 

 

また、プロスペクト理論は投資やギャンブルをする際重要な考え方です。

自分が勝っている時はリスク回避的になるためすぐポジションを解消したくなる一方、含み損を抱えている時はリスク選好的になるため悪いポジションだと分かっていてもこれから上がるんじゃないかと期待してなかなか損切りできなくなります。

しかし分かっていても損切りはできない!😭

これについてはまた後日まとめたいと思います!

 

では🙇